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高田クリニックコラム

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鍋で野菜を

高田クリニックコラム

 

2011.5.23

 

ある日の夕食

恩師は、教え子の栄養状態を心配して下さる温かい方です。

鍋で野菜をとるように、との教えに従い、こんな夕食にして見ました。

鍋は肉鍋。しゃぶしゃぶではなく肉鍋。もちろん単価の問題です。

魚は鰺。半身を刺身。半身をなめろう(左下)にしました。これは自作です。

ハマグリの汁も用意しました。左上は海鼠の酢の物です。

福田屋があったから出来たメニューです。

さて、栄養師の評価は?。

 

高田先生

 まず、短期間の間に魚を捌けるようになったご努力に敬意を表します。

さて、お食事を診断いたします。

一口で申し上げますとご飯や、お酒をおいしく召し上がれる内容です。

おおよそ900キロカロリーと推定されます。

この中には、お酒と甘味が入ってないのでお酒1合、甘味少々が入ると更に300キロカロリーほど上乗せになります。

糖尿病交換表的には、おかずとなる表3に偏りがあります。糖尿病の方の表3は、2単位が

理想(夕食)ですが、9単位ほどあります。肉と魚、両方となると厳しいです。

外食で肉を召し上がる方は、朝と昼に表3を控えるのも一つの方法です。

冒頭で申し上げましたようにお酒や、ご飯がおいしい食事は、塩分が多いものです。

高血圧の方は、魚の煮物、漬物、梅干は控えましょう。

ハマグリのお吸い物は、魅力的なので汁の量を半分にして味わいましょう。

貝の旨みで調味料が少なくてもおいしくいただけるはずです。

コレステロールの高い方は、肉は赤身がいいでしょう。

糖尿病の方と同様に野菜やきのこ類など食物繊維の多いものをたっぷり召し上がって下さい。油を使用しないこのような食べ方は模範生ですね。

厳しい採点になりますが、75点と言うところでしょうか・・・・

管理栄養士  小島 幸子